燃料ホースにマグネットを巻くことで、【燃費向上、出力アップ効果】を
キャッチフレーズにしたパーツがあるが、納得出来る答えが見つからず、
また効果の程を疑い自らテストを試みた。
テスト車は1000CCのNA、H17年式のトヨタ車。
あえてこの車にした訳は、排気量が小さい方が
力不足のため、効果が分かりやすいと判断した
ためである。
そこで、俺なりの理解をする為、マグネットを購入。
仕上がりは汚いが、燃料ホースを傷つけないように、
マグネットにテープを巻き、燃料ホースに巻きつけ
タイラップで止めた。
さてその結果は?
排気マフラーの後ろにセンサーを取り付け
空燃比を計ってみた。
なんと驚き、48,4? NA基準値は14,7
ただ、O
2センサーで測っている部分が、通常ならエンジン近くの排気管中だが、
今回はマフラー出口に取り付けているためか?
マフラー出口にセンサーを付ければ、当然数値は薄くリーンにはなるが、
それにしても数値が多すぎる。
エンジン壊れちゃうぞ???
アクセルをゆっくり吹かしてみたところ、14,7~9になった。
これで普通に落ち着いて少しは安心した。
なるほど、マグネットによって、ホース内のガソリンの流れが
確かに変化していることが分かった。
つまりガソリンの成分がマグネットにより微妙に変化して、
その結果、ガソリンの流量か、燃圧が微妙に変化していると俺は考えた。
空燃比が薄くなる原因はここにありだね。
ただ、サブコン、フルコンでいつもエンジンのマッチングを取っているので、
これくらいの数字では驚かないが、走りだして、エンジンに負荷を掛けた
場合どうなるのかが心配になってきた。
早速走ってみることに・・・・
まずマグネットを外して走ってみた。
大体の感じを掴んで、エンジンを止めないでマグネットを取り付け走ってみた。
ドライブに入れアイドリングで空燃比18~38 かなり薄い。
走り出し、アクセルをゆっくり踏むと14,7になった。
エンジンが壊れてしまうのが恐いので、ノッキングが出るか確認しながら
アクセルを少しずつ踏んでみた。
燃料が薄くなった分マグネットをつける前と比べて、微妙にトルクがなくなっている。
空燃費も14,7異常なし。
少し強くアクセルを踏んでみた、でも14,7 ?
普通は14,5位に落ちるが、14,7でもエンジンが壊れない範囲の空燃比で
あると思う。
過激に走る場合はお勧めできない気がする。
全体での空燃比をみると、アイドリング時にマグネットを取り付けると一番薄くなり、
回転と共にノーマルの値になっていく。
マグネットを取り付けると、アイドリングで1~3パーセント燃料が薄くなり、
回転とともにをノーマルの設定空燃比、理論空燃比になっていくようだ。
後は一ヶ月後の燃費の数値を見て、販売を考えたい。
このテスト結果はあくまでも、この車種によるもので、他車やターボ、
スーパーチャージャー付きには該当しないね。
又、マグネットの大きさ、取り付ける数によっても違いがありそうなので、
是非相談して頂ければと思う。
当店のスーパーチャージャー付きに付けると、最悪の場合ブローの可能性が
あるため、マグネットの取り付けはお断りします・・・ネ。