トップロードが手掛けたカスタム・車の修理・オリジナル制作パーツなど車の情報をUpして行きます!

2011年3月29日火曜日

ジムニーJA11エンジン パート2

こんな時に出来る事?
それは自分に出来る事を感謝しながら一生懸命やることではないか?
そう考えながら今日は定休日の休みを頂いた。
経済が動かなくなると被災地の復興に時間が掛かかる。
少しでも早く復興をする事を祈ります。

それでは、気持ちを入れ変えてジムニーF6Aエンジンオーバーホールの
続きを説明します。

女性でも解るオイルの話。
エンジンオイル、それは人間で言うと血液に例えられる。
血液が汚れれば色んな病気になるのは理解出来るであろう。
車も同じで汚れれば故障に繋がる訳で、ドロドロになれば入院して手術を
しなければならない。これも同じである。

血液を綺麗にするのには腎臓であるが、車の場合はオイルフィルターがある。
又血管の中を流す為に、血液には圧力が必要になる。
人間の心臓に当たるものが、車の場合オイルポンプと言われる物である。

という訳で汚れにより、もう少しで大事になり、最悪エンジントラブルで車が
動かなくなる所であったかも?

ちょっと話は変わるが このピストン3個並べると犬のトイプードルが
横向いてるように見えない?俺だけか?
可愛く見えるの・・・・

エンジンの心臓部と言っても過言ではないピストンに汚れ



オイル交換をしないとこのピストンリングも固着する。
 
 
掃除して綺麗にした物 
 

 


















ピストンの頭に三日月がたに2箇所あるがこれはバルブの逃げで、
メーカーはタイミングベルトが切れた時にバルブとピストンが
当たらないようにしたのかなぁ~

ただF6Aのこのエンジンは当たるんだよなぁ
以前タイミングベルトが切れた車があって、ピストンとバルブが当たり
見事にバルブが曲がった事があったっけ。
タイミングベルトが緩んでくると、音が出てくるんだけど皆さん解るかな?

でここからは、チューニングに入る。
まず、ピストンのバランス調整。
コンロッドの強化もあるが、ターボがノーマルであるので、ピストンの
バランス調整だけにした。

重量を3個同じにするわけだが、夢中になっていたので写真を撮り忘れた。
もう腰下は組んじゃったので写真は次回にします。
ランクルの2UZエンジンになるかも?

明日はヘッドのオーバーホール、チューニング編かな?
いや明後日かな?

2011年3月26日土曜日

ジムニーJA11エンジンオーバーホール パート1


何だかんだで中々エンジンをオーバーホールが出来ないが、
今日は少しばらせたよ。
 
実はこのジムニーのユーザーT氏もメカには詳しく
エンジンのオーバーホール出来る人なのだが、
時間がなくて俺がやることになった。

              
と言う訳でF6Aの中古のエンジン持ち込みでエンジンを        
オーバーホールして、このJA11ジムニーに載せると訳だが、         
今載っかっているエンジンを降ろして置くと・・・・              
まあこのジムニーから降ろすエンジンは圧縮が落ちていて             
力がないから当然かな。
 
 
            
ヘッドを降ろしピストンを外してびっくり?でもないか?           
よくあるが小メタル コンロッドのジャーナル、俺は古いから小メタル、            
クランクのジャーナルは親メタルと呼ぶ。            
これが傷付いている。
オイルが汚れていた為と量が少なかったからではななぁ~?           
もう少し無理して走るとメタルの音が大きく出て、メタルがクランクに噛んで           
ロック、エンジン パァーになるところだったかな?         
よく言うブロー 。
 
チューニングで馬力を上げてありオイルクーラーを付けるのも対策の一つ。
このメタルがクランクと焼き付いてシリンダーブロックやオイルパンを
突き破りコンロッドが外に出たりする。よく言う脚が出た。である。
こうなるとOUTで泣ききれないであろう。 
 
 
1番のメタルと3番のメタルが危険になる前兆である。
 
 
 
 
  
 
クランクの方はペーパーを掛ければ全然問題ない傷である。            
            
       
これが一番のメタルのUPだが、クランクと当たりが出た傷ではなくて          
オイルが原因で起こった傷である。よくスラッジとも言う。


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
これぐらいは普通になるスラッジである。
これが2番である。
 
                 
勿論この小メタル親メタルはセットで交換する。                
もう部品は入っていて作業をするだけであるが、                 
他の仕事で出来ないのが残念だ。 

2011年3月23日水曜日

アルファ 156 マフラー排気漏れ

アルファ156排気漏れで入庫。
                 
しかし156の顔もなかなか良い。
好みもあるだろうが、野性味のある顔が
角度により凄く怖く見え又睨まれている
恐怖さえ感じる。
 
20~30年前のアルファより怖く見えるのは、
俺が年を取ったからであろうか?
じっくり顔を見て欲しい。


 


この角度は普通の車の顔に見える

 
と言う事で非常に個性的な車だと思う。

肝心の排気漏れ修理であるが、まだそんなに
古くないのに、なぜ3箇所も排気漏れがあるのか?
俺なりに考えてみた。


 
連結部からクラックが入って排気漏れがあるが、
エンジンのエキゾースト側は触媒2個並んで
フロントパイプに集合している。触媒が重い事と、
このパイプの固定場所がエンジン後ろ側ではあるが、
エンジンがスピードを出して高温になって
触媒後ろからフロントパイプにかけて膨張して
伸びた時、一番負担の掛かる集合場所に
クラックが入ったのではないかな。
 
一箇所にクラックが入った為、前の触媒下の部分にまで
クラックが入ったと思われる。
クラックが入った部分を少し多めに溶接したので
当分クラックが入らないと思うが、ただ一番良いのは、
集合部分直ぐ後ろにフレキシブルを入れて、振動、膨張
対策としておけばもっと長持ちするであろう。
今回は予算と時間の関係でフレキシブルは入れなかったが、
次にクラックが入ったら入れる事にしよう。

明日はジムニーのエンジン出来るかな?



2011年3月21日月曜日

ジムニーJA11 ミッション、エンジン OH

久々のブログ更新

皆様には地震、原発でのご心配をお掛けしていましたが、何とか無事営業しておりますので
ご心配なく、今度とも宜しくお願い致します。

外車の車検や修理、スーパーチャージャー取りつけ等、諸々と忙しかった為、
ブログの更新の出来ませんでした。

さて今日は先日の妄想の続きは次回として、ジムニーのギヤの修理と
エンジンOHに付いて説明します。




ミッションはカプチーのクロスミッション
 

 
外見はジムニーの11と変わらないが
メンドライブシャフトのスプラインの数と
若干長さが違う。
 
 
5速のシフトフォークが磨耗して鉄粉が、
その下に付いているのが分かる。
おそらくこの鉄粉が回ってベアリングや
シンクロの磨耗を早めたのであろう。

 
結局全てオーバーホールになる。
中古でもギヤの入りの悪い物がよく当たる話を聞くので、
OHして悪い部品を交換すれば車を長く乗るうえで安心である。
よくクラッチを切ってミッションの音が静かになる場合があるが、
クラッチのスラストベアリングの場合は、シャーっと聞こえるが、
ガー、ゴーという音はミッションの中のカウンターベアリングの
磨耗で出る場合が多い。
 
こんな説明じゃ、分からないって言われるであろうから、
気になる方はお気軽に御来店下さい。診察判断します。




 
部品を注発注しているので部品待ちである。
 
さて明日はこの車のエンジンOHで若干ユーザーが
喜ぶライトチューニングをすることにしよう。

東北地方太平洋沖地震

このたびの「東北地方太平洋沖地震」におきまして、被害にあわれた皆様に
心よりお見舞い申し上げますとともに、犠牲になられた方々とご遺族の皆様に
対し、お悔やみを申し上げます。

そして、一日でも早い事態の終息、また地域の復旧・復興を
心よりお祈り申し上げます。

2011年3月1日火曜日

4駆妄想と現実

今日は天気も良いしドライブでも行くか?

モモの少し小さい35φのハンドルを左手で握り、エンジンキーを回した。
ブルル、ブルーン。
今日もご機嫌なランクル100の愛車だ。
ファーストアイドルがこの時期だから1300回転で落ち着いている。
少しづつ回転が下がってきて800回転で落ち着いて水温も上がって来た。
まだオイルの温度は上がってないな。
この車はTRMスーパーチャージーの付いた510PSだ。
吸い込み音が心地よい。
アクセルを軽く2~3回吹かしてみる。
ブル~ン ブル~ン ブル~ン

最近はオフロードを走る場所もないし、もし仲間と走る機会があっても、
この車ならそこそこ走れるし、これで十分だ。
それよりも普段ストレスなく走ることが出来れば、それが俺には一番の
幸せかもしれない。

サイドを緩めゆっくり動き出した。
油温も上がり水温も適温だ。
水温88度 油温50度くらいか。
ぼちぼちスピード出しても大丈夫だ。

お気に入りの海の見える三浦半島にでも行くか?
アクアラインを抜けて海ほたるで休憩しよう。

信号に引っかかった。
隣は赤のスカイラインGTだ。
ノーマルか勝てるかな?
アクセルを吹かして挑発してみた。

ブル~ン ブル~ン
3500回転ぐらい吹かすと良い音だ。
GTのお兄ちゃんがこっちを向いた。
俺は親指を立てて、指先を前進方向に差した。
相手も親指を立てた。
GTもアクセルを吹かしている。
奴はこの車は絶対に遅いと思ってるに違いない。

信号が青に変わった。
GO~
キルル タイヤがホイルスピンした。
GTの方が遅れて出た。
ドアミラーにGTの顔が映っている。
俺はアクセル全開にした。

ATのミッションが一速から2速、3速と変わった時車体が横に振れた。
ミッションのマウンティングが駆動に絶えられずよれた感じがボディに伝わって来た。
その後ホイルスピンした。
TRC(トラクションコントロール)のパイロットが目に入って来た。
ホイルスピーンした為前後の回転差が出てパイロットが点いたのだ。

そのままアクセルを緩める事なく踏み続けた。
ボンネットノーズが上がり加速して行く。
チャージャーの吸い込み音がキューンと吠えている。
いいぞ・・・・・
そのまま踏んでいると車がミラーから消えて行った。

アクアラインに入り120Kで中央車線を走っていると、ダンボルギーニが
追い越し車線を追い越して行った。
おそらく140Kぐらい出ているだろう。追いつけないスピードじゃないな。
ルームミラーで後ろの覆面を確認した。
居ないな。
良し、アクセルを踏んで追い越し車線に入った。

マフラーの音が ボォーからポーに変わり、チャージャーの音がピューンと大きくなってきた。
丁度飛行機のジェットの回転が上がっていく音に似ているここち良い音だ。
500M離れていたが追いついた。
相手も気づいたようだ。
早くなってる。
俺の100も負けちゃいないぞ。
付いて行ける。

ルームミラーを見て、このドデカイ車にこのスピードで付いて来られたら焦るだろうに・・・
と思うと何故か微笑んでる自分がおかしかった。
前方に車が多くなって来たのでアクセルを緩めた。

海ほたるの駐車場でダンボルギーニが俺の横に止まり左ドアのガラスが開き、
にこって微笑んできた。
俺も笑って頭を軽く下げた。

年輩の男性だったのでびっくりしたがカッコイイ。
俺も幾つになっても、この車を愛し乗り続けていこう。

つづく