A/Tオイル温度異常上昇はA/Tミッション耐久性に比例。
今回のチューニングは、A/Tオイルの油温の上昇を抑える為のあの手この手?
温度上昇でのオイルの劣化はオートマチックミッション内部に悪影響を与える。
単純な話、油圧を抑えるのは勿論Oリングなどのシール関係である。
材質は特種ゴム製品で油圧を逃げないようにしている訳だが、オイルの劣化は
このOリングに影響を及ぼし磨耗、そして硬化して油圧を逃がしてしまい
クラッチの滑りを引き起こす。
A/Tの場合油圧が命と言っても過言ではないだろう。
その為オイル温度の上昇を抑える為にオイルクーラーなどが有る訳であるが・・・・
ランクルの場合120度以上で室内のインジケーターを点燈させている。
A/Tオイルの温度をデーターロガーで取って走ってみればはっきり分かる。
過酷に運転していれば、温度が比例してドンドン上がって行く。
平均して走れば一定の温度で安定し又下がってくる。(エンジンオイルも同じである)。
加給してがんがん走っていれば、アクセルの踏み方次第で過酷な状態にしていることと
同じである。
峠道なども同じ事が言える。
そこでオイルクーラーを追加で付けるのであるが、今回はユーザーの希望で
サーモをオイルラインの間に入れオマケにオイルクーラーを後一つ増やす事にした。
つまりがんがん冷やし、又サーモにより冷えすぎを抑える為である。
最近の車はコンピューター制御により油温60度以下の場合シフトタイミング、
又はシフトUPをコンピューターでわざと遅らせて冷間時に安定した走りや
燃費向上に向けている反面、相変わらずラジエーターのロアータンク部分に
A/Tオイルクーラーを付けただけの物が多い。
一部ランクルの輸出車には別にオイルクーラーを設けている。
やはり海外ではトレーラーを引っ張ったり過酷な状態で走る事が多い為であろう。
このトルク78K君も過酷であるため、勿論汎用オイルクーラーも付いているが、
少し心配なのでもう一つ増やすと言うものだ。
オイルや水温もそうであるが、今のこの時期で丁度良くても夏場の暑い時期は
10度や15度簡単に上がるからである。
A/TサーモとオイルエレメントW
オイルエレメント下のサーモは冷間時には閉じていてオイルクーラーには
オイルを回さずミッション内にリターンさせ、ある温度まで油温が上がると開き
オイルクーラーにオイルを回して冷やしミッション内に送り込み負担を軽減する。
又オイルエレメントで不純物を取り除く。
取りつけスティはオリジナルで作ったもので市販されてはない。
オイルクーラーはみなさん見慣れているので写真省略。
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